トップ > 太陽光発電15kWの発電量
* 15kWは低圧(50kW未満)の産業用として扱われることが多い規模です。ただし2020年度以降にFITの新規認定を取る場合、10kW以上50kW未満は全量売電を選べません(余剰売電のみ。あわせて地域活用要件=自家消費率30%以上と自立運転機能が認定の条件)。全量売電のままなのは2019年度以前に認定を取った既存設備です。余剰売電では自家消費分がこの単価、余剰分が売電単価になるため、上の「電気代換算」は全量を自家消費できた場合の上限の目安としてご覧ください。制度の適用条件は資源エネルギー庁の公表資料でご確認ください。
全国平均では1日あたり約53.4kWh(年間約19,500kWh ÷ 365日)です。ただしこれは1年をならした平均で、実際の1日の発電量は月と地域で下表のような幅があります。
| 条件 | 1日あたりの発電量 | 内訳 |
|---|---|---|
| 年間平均(全国) | 53.4 kWh | 年間約19,500kWh ÷ 365日 |
| 最も多い月(5月) | 63.9 kWh | 年間平均の約120% |
| 最も少ない月(12月) | 41.1 kWh | 年間平均の約77% |
| 日射量1位の宮崎県(年間平均) | 57.8 kWh | 年間約21,105kWh |
| 日射量47位の青森県(年間平均) | 46.5 kWh | 年間約16,980kWh |
いずれも月・年でならした平均値です。1日単位で見れば快晴の日は平均を上回り、雨や雪の日はごくわずかにしかならないため、実測を1日だけ見て判断せず、少なくとも1か月の合計で比べるのが確実です。日ごとの数字は「その月の平均(上表)」を基準にすると読み違えません。
15kWで検索すると、多くのページが年間約15,000kWh(1日 約41.1kWh)と書いています。これは1kWあたり年間1,000kWhという全国一律の概算(太陽光発電協会の目安として引用されることが多い値)に容量を掛けた数字です。当ページの掲載値は約19,500kWhで約30%大きく、見比べると食い違って見えます。どちらかが誤りなのではなく、置いている前提が違います。
| 15kWの年間発電量 | 年間 | 1kWあたり | 置いている前提 |
|---|---|---|---|
| よく使われる概算 | 約15,000 kWh | 1,000 kWh | 全国一律に丸めた目安。地域差・方位・機器を含まない |
| 販売店の見積シミュ(係数0.85) | 約17,633 kWh | 約1,176 kWh | 損失を厚めに見込んだ建値 |
| 当サイトの期待値(係数0.94) | 約19,500 kWh | 約1,300 kWh | NEDO日射量の47都道府県平均 × 住宅10軒の実測で較正した係数 |
| 実測10軒の分布 | 約16,950〜21,750 kWh | 1,130〜1,450 kWh | 実際に住宅の屋根で1年間に出た量(検証の詳細) |
1kWあたり年間1,000kWh(1日 約2.7kWh)は、太陽光発電の解説記事で最も広く使われている概算です。当サイトの約1,300kWhはNEDO日射量データベースの47都道府県平均から算出した値で、損失係数0.94は住宅用10軒の年間実績と突き合わせて較正しています(全10軒が±7%以内)。どの前提の数字を見ているかを知らないまま比べると3割ずれます。1kWあたりの発電量は地域でも1割以上動くので、ご自宅の判断は下の都道府県別の値で行ってください。
上の数字は日射量から計算した期待値です。では実物の住宅ではどうか。当サイトは住宅用太陽光10軒の年間発電実績を集めて期待値と突き合わせた実測データ検証を公開しています。その結論を15kWに当てはめると下表になります。販売店の発電シミュレーション(建値)は損失を保守的に見込むため、健全なシステムでは実測が平均で約1割それを上回っていました。
| 15kWの見方 | 年間 | 1日あたり | 意味 |
|---|---|---|---|
| 販売店の見積シミュ(建値・係数0.85) | 約17,633 kWh | 約48.3 kWh | 保守的な値。健全なら実測はこれを平均約11%上回った |
| 当サイトの期待値(係数0.94) | 約19,500 kWh | 約53.4 kWh | 実測10軒に合わせて較正した係数。全10軒が±7%以内に収まった |
| 実測10軒の分布を当てはめた幅 | 約16,950〜21,750 kWh | 約46.4〜59.6 kWh | 中心帯は約18,000〜19,500kWh(地域・方位・傾斜で変動) |
| 注意して見るライン(期待値−10%) | 約17,550 kWh未満 | 約48.1 kWh未満 | 正常なばらつき(±7%)では説明しにくい水準 |
| 異常の可能性が高いライン(期待値−15%) | 約16,575 kWh未満 | 約45.4 kWh未満 | 影・パワコン故障・ストリング断線などを疑う |
実測レンジは全国10軒(個人ブログ・メーカー掲載事例・第三者集計)の1kWあたり年間発電量の分布を15kWに当てはめた参考値で、15kWのシステムを実測したものではありません。メーカー掲載事例は「よく発電した家」が選ばれやすく上振れする傾向があります。1日単位の実測は天候で大きくぶれるため、判断は1か月の合計で行ってください。設備の点検・交換の要否は施工店・専門業者の現地点検でご確認ください。
15kW=15キロワットは太陽光システムの大きさ(発電する能力)を表す単位で、kWh=キロワットアワーは実際に発電した電力量を表す単位です。「15kWhはどれくらい?」で探している場合も、多くはこの15kWシステムが生む電力量のことを指しています。目安は下のとおりです。
よく晴れた日の正午前後には瞬間的に15kW近い出力が出ますが、朝夕・曇天は下がり夜間はゼロなので、1日の合計が「15kW × 24時間」になることはありません。二人以上の世帯が実際に使っている電気が月約402kWh(都道府県庁所在市の実測で月約330〜631kWh・総務省「家計調査」2023年(令和5年)~2025年(令和7年)平均)であることと見比べると、15kWがどのくらいの規模かがつかめます。
もう一つの「どのくらい」は大きさです。太陽光の容量は標準試験条件(STC=日射1kW/m²)で定義されているため、必要なモジュール面積は推定ではなく「容量 ÷ 変換効率」という割り算で決まります。15kWなら下表のとおりです。
| モジュールの変換効率 | 15kWに必要なパネル面積 | 畳に換算すると |
|---|---|---|
| 変換効率 18% | 約83.3 m² | 約51.4 畳 |
| 変換効率 20%(住宅用でよくある水準) | 約75.0 m² | 約46.3 畳 |
| 変換効率 22% | 約68.2 m² | 約42.1 畳 |
| パネル1枚の出力 | 15kWに必要な枚数 | 実際の合計容量 | 1枚あたりの面積* |
|---|---|---|---|
| 300 W/枚 | 50 枚 | 15.00 kW | 約1.50 m² |
| 350 W/枚 | 43 枚 | 15.05 kW | 約1.75 m² |
| 400 W/枚 | 38 枚 | 15.20 kW | 約2.00 m² |
| 450 W/枚 | 34 枚 | 15.30 kW | 約2.25 m² |
* 1枚あたりの面積は変換効率20%として換算した参考値です。枚数は「15kW ÷ 1枚の出力」の切り上げなので、実際は屋根の形に合わせて枚数が前後し、合計容量も15kWちょうどにはならないのが普通です。ここで出るのはパネルそのものの面積で、屋根に必要な広さはこれより広くなります(架台の隙間、屋根の端からの離隔、天窓やアンテナの回避、影になる部分の除外)。載るかどうかは屋根の形状・方位・勾配・下地で決まるため、最終的な可否と枚数は施工店の現地調査でご確認ください。当サイトは施工・見積りは行っていません。
15kWで調べると、多くのページが「10kWを境に住宅用と産業用(事業用)に分かれる」と説明しています。では区切りの向こう側では、実際にはどんな規模の設備が建っているのか。当サイトが毎月保存しているFIT(固定価格買取制度)の事業計画認定情報を、出力で数え直しました(全国の太陽光 383,300件・2026-06-30時点)。
まず前提として、この公表ファイルに1件ずつ載っているのは出力20kW以上の設備だけです。実測でも最小は20kWちょうどで、20kW未満は1件もありません。これは住宅用(10kW未満)や10kW台の設備が存在しないという意味ではなく、個別の公表対象になっていないという意味です。つまり「10kW台」という規模は、公的なデータで一件ずつ追える形では残りません。以下は20kW以上の分布です。
| 出力の帯 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 20kW以上 30kW未満 | 60,457 件 | 15.8 % |
| 30kW以上 40kW未満 | 38,971 件 | 10.2 % |
| 40kW以上 50kW未満 | 242,853 件 | 63.4 % |
| 50kW以上 100kW未満 | 1,430 件 | 0.4 % |
| 100kW以上 | 39,589 件 | 10.3 % |
出典: 資源エネルギー庁「なっとく!再生可能エネルギー」事業計画認定情報 公表用ウェブサイトの都道府県別ファイル(当サイトが毎月保存した2026-06-30断面)を、発電設備区分=太陽光で抽出し出力(kW)で集計した実測値です。推定・補完はしていません。件数は認定ベースで、運転開始前のものを含みます。同じ断面の設備の消失・事業者名の変更は FIT設備の消失データ、買取期間が終わったあとの扱いは 売電(買取)が終わったらどうなる に掲載しています。15kWを実際に設置できるか・費用がいくらかは当サイトでは扱っていません(施工店の現地調査と見積りでご確認ください)。
太陽光の発電量は5月前後がピークで、梅雨と冬に落ちる季節形状です。「夏が一番多い」は誤解で、パネルは高温で効率が落ちるため真夏はむしろ5月より少なくなります(詳しく)。
| 月 | 発電量の目安 | 1日あたり | 相対 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 1,376 kWh | 44 kWh/日 | |
| 2月 | 1,544 kWh | 55 kWh/日 | |
| 3月 | 1,762 kWh | 57 kWh/日 | |
| 4月 | 1,896 kWh | 63 kWh/日 | |
| 5月 | 1,980 kWh | 64 kWh/日 | |
| 6月 | 1,645 kWh | 55 kWh/日 | |
| 7月 | 1,728 kWh | 56 kWh/日 | |
| 8月 | 1,880 kWh | 61 kWh/日 | |
| 9月 | 1,561 kWh | 52 kWh/日 | |
| 10月 | 1,510 kWh | 49 kWh/日 | |
| 11月 | 1,343 kWh | 45 kWh/日 | |
| 12月 | 1,275 kWh | 41 kWh/日 |
全国平均の季節分布(当サイト診断ツールと同一係数)で年間19,500kWhを月別に配分した値。豪雪地・多照地では形状が変わります。
「1日にどれくらい発電するのか」を調べている人が本当に見たいのは、たいていいまの季節・いまの土地での数字です。ところが上の月別表は全国平均の季節形状、下の県別表は年平均で、どちらか片方だけでは実際の幅が出ません。この2つは掛け合わせて初めて意味を持ちます。15kWについて、その四隅を計算すると下表になります。
| 季節 × 地域 | 1日あたりの発電量 | 全国・年平均(53.4kWh)比 |
|---|---|---|
| 宮崎県(日射1位)の5月 | 69.1 kWh | 年平均の約129% |
| 青森県(日射47位)の5月 | 55.6 kWh | 年平均の約104% |
| 宮崎県(日射1位)の12月 | 44.5 kWh | 年平均の約83% |
| 青森県(日射47位)の12月 | 35.8 kWh | 年平均の約67% |
季節配分は全国平均の形状(MFAC)を各県の年間値に当てはめた派生値で、県ごとの季節形状を実測したものではありません。日本海側の豪雪地は冬の落ち込みがこれより深く、太平洋側の多照地は浅くなります。また1日単位の実測は天候で大きくぶれるため、目安との比較は1か月の合計で行うのが確実です。お住まいの県の年平均は下の都道府県別表(1日あたりの列)でご確認ください。
| 順位 | 都道府県 | 年間発電量(15kW) | 月平均 | 1日あたり |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 宮崎県 | 21,105 kWh | 1,759 kWh | 57.8 kWh |
| 2 | 高知県 | 21,105 kWh | 1,759 kWh | 57.8 kWh |
| 3 | 山梨県 | 21,105 kWh | 1,759 kWh | 57.8 kWh |
| 4 | 岡山県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 5 | 沖縄県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 6 | 群馬県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 7 | 香川県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 8 | 静岡県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 9 | 長野県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 10 | 徳島県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 11 | 和歌山県 | 20,580 kWh | 1,715 kWh | 56.4 kWh |
| 12 | 愛知県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 13 | 愛媛県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 14 | 茨城県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 15 | 熊本県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 16 | 広島県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 17 | 埼玉県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 18 | 三重県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 19 | 鹿児島県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 20 | 千葉県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 21 | 大分県 | 20,070 kWh | 1,673 kWh | 55.0 kWh |
| 22 | 岐阜県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 23 | 佐賀県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 24 | 山口県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 25 | 神奈川県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 26 | 大阪府 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 27 | 長崎県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 28 | 東京都 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 29 | 栃木県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 30 | 奈良県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 31 | 兵庫県 | 19,560 kWh | 1,630 kWh | 53.6 kWh |
| 32 | 宮城県 | 19,035 kWh | 1,586 kWh | 52.2 kWh |
| 33 | 京都府 | 19,035 kWh | 1,586 kWh | 52.2 kWh |
| 34 | 滋賀県 | 19,035 kWh | 1,586 kWh | 52.2 kWh |
| 35 | 福岡県 | 19,035 kWh | 1,586 kWh | 52.2 kWh |
| 36 | 福島県 | 19,035 kWh | 1,586 kWh | 52.2 kWh |
| 37 | 岩手県 | 18,525 kWh | 1,544 kWh | 50.8 kWh |
| 38 | 島根県 | 18,525 kWh | 1,544 kWh | 50.8 kWh |
| 39 | 福井県 | 18,525 kWh | 1,544 kWh | 50.8 kWh |
| 40 | 北海道 | 18,525 kWh | 1,544 kWh | 50.8 kWh |
| 41 | 石川県 | 18,015 kWh | 1,501 kWh | 49.4 kWh |
| 42 | 鳥取県 | 18,015 kWh | 1,501 kWh | 49.4 kWh |
| 43 | 富山県 | 18,015 kWh | 1,501 kWh | 49.4 kWh |
| 44 | 山形県 | 17,505 kWh | 1,459 kWh | 48.0 kWh |
| 45 | 新潟県 | 17,505 kWh | 1,459 kWh | 48.0 kWh |
| 46 | 秋田県 | 16,980 kWh | 1,415 kWh | 46.5 kWh |
| 47 | 青森県 | 16,980 kWh | 1,415 kWh | 46.5 kWh |
同じ15kWでも、お住まいのエリアの電気が高いか安いかで得られる金額は変わります。自家消費した1kWhの価値は「買わずに済んだ電気の単価」なので、電気が高い地域ほど太陽光の1kWhは高く効きます。下表は発電量を全国平均(年間約19,500kWh)に固定し、電力エリアの単価差だけを取り出したものです。
| 順 | エリア(大手電力) | 自家消費1kWhの価値 | 年間の電気代換算(15kW) |
|---|---|---|---|
| 1 | 北海道エリア 北海道電力 | 39.3 円 | 約76.6 万円 |
| 2 | 沖縄エリア 沖縄電力 | 37.5 円 | 約73.1 万円 |
| 3 | 四国エリア 四国電力 | 34.7 円 | 約67.7 万円 |
| 4 | 中国エリア 中国電力 | 34.0 円 | 約66.3 万円 |
| 5 | 東京エリア 東京電力EP | 33.4 円 | 約65.1 万円 |
| 6 | 東北エリア 東北電力 | 32.3 円 | 約63.0 万円 |
| 7 | 関西エリア 関西電力 | 32.0 円 | 約62.4 万円 |
| 8 | 北陸エリア 北陸電力 | 31.4 円 | 約61.2 万円 |
| 9 | 中部エリア 中部電力ミライズ | 31.3 円 | 約61.0 万円 |
| 10 | 九州エリア 九州電力 | 29.5 円 | 約57.5 万円 |
* 全量を自家消費できた場合の上限の目安です。実際の自家消費率は30〜40%程度が一般的で、残りは売電(卒FIT後は8円前後)に回るため、手取りはこれより小さくなります。単価は各社公表の従量電灯単価(2025年10月改定反映)の第2段階+燃料費調整(2026年7月検針分)+再エネ賦課金(2026年度4.18円/kWh)で当サイトが統一計算した値で、燃料費調整は毎月変動します。10社の内訳は 電気代の地域差くらべ(大手10社の同条件比較) に掲載しています。15kWでも、2020年度以降にFITの新規認定を取るなら全量売電は選べず余剰売電のみです(2019年度以前に認定を取った既存設備は全量のまま)。実際の見積り・設置可否は施工店の現地調査でご確認ください。
15kWの年間発電量(全国平均 約19,500kWh)は、二人以上の世帯がふつう1年に使う電気(約3,600〜6,600kWh)の約3.0〜5.4倍にあたります。金額に効いてくるのはここからです。自家消費に回せる量は、その家が1年に使う量を超えられません。ですので容量が使用量に対して大きいほど、自家消費率の上限そのものが算術的に下がります。下表は年間使用量ごとに、15kWの発電量が使用量の何倍になるか(=どれだけ余るか)と、自家消費率が最大でも何%までかを並べたものです。
| 年間使用量 | 月平均 | 15kWの発電量は使用量の | 自家消費率の上限 |
|---|---|---|---|
| 3,000 kWh | 250 kWh | 6.50 倍 | 約15% |
| 3,600 kWh | 300 kWh | 5.42 倍 | 約18% |
| 4,200 kWh | 350 kWh | 4.64 倍 | 約22% |
| 5,000 kWh | 417 kWh | 3.90 倍 | 約26% |
| 6,000 kWh | 500 kWh | 3.25 倍 | 約31% |
| 7,200 kWh | 600 kWh | 2.71 倍 | 約37% |
* 年間トータルの量だけで比べた上限で、昼夜のずれ(太陽光は昼しか発電しない)は含んでいません。実際の自家消費率はこの上限よりさらに低く、住宅用では30〜40%程度が一般的です。昼の余りを夜に回したい場合は蓄電池の検討になります。世帯の使用量レンジは家計調査ベースの推定(二人以上の世帯で月およそ300〜550kWh=年約3,600〜6,600kWh・電気代の地域差くらべ参照)。ご自宅の年間使用量は検針票12か月分の合計で確認できます。なお15kWは、2020年度以降にFITの新規認定を取るなら全量売電を選べず、自家消費率30%以上(地域活用要件)が認定の条件になります。上の上限は量だけで見た天井なので、これが30%に近い容量ほど要件を満たすのは厳しくなります。
パワコンや検針票の実測値と期待値を比べると、設備が健全かどうか(歩留り)がわかります。容量15kW・お住まいの県を入れるだけ。無料の診断ツールでどうぞ。
太陽光15kWの1日あたりの発電量は?
全国平均では1日あたり約53.4kWhが目安です(年間約19,500kWh ÷ 365日)。5月前後のピーク月は平均の1.1〜1.2倍、11〜12月は0.8倍程度まで季節変動します。
太陽光発電15kWで1日の発電量が目安より少ないのは異常?
住宅用10軒の実測検証では、健全なシステムは期待値の±7%以内に収まりました。ですので15kWで年間約17,550kWh(1日平均約48.1kWh)を下回るなら注意、約16,575kWh(1日平均約45.4kWh)を下回るなら影・パワコンの故障・ストリング断線などの異常が疑われます。注意したいのは判断の基準で、販売店の見積シミュ(係数0.85前後・15kWなら年間約17,633kWh)は期待値より約1割低く作られており、健全なシステムは実測がそれを平均で約1割上回ります。つまり「見積もりどおりだから正常」とは限りません。なお1日単位の値は天候で大きくぶれるため、判断は1か月の合計で行ってください。
太陽光15kWの月間発電量はどのくらい?
全国平均で月あたり約1,625kWhが目安です。最も多い5月は約1,980kWh、最も少ない12月は約1,275kWh程度です。
太陽光15kWの1日の発電量は、冬や日射の少ない地域だとどこまで下がる?
全国・年平均の1日あたりは約53.4kWhですが、これは1年と全国をならした値です。月別の季節形状を県別の年間値に掛け合わせると、日射1位の宮崎県の5月で約69.1kWh/日、日射47位の青森県の12月で約35.8kWh/日となり、同じ15kWでも約1.9倍の幅があります。この幅はどれも正常な範囲で、冬に全国・年平均を大きく下回ること自体は故障の証拠になりません。異常かどうかは同じ月・同じ地域の目安と比べ、1日ではなく1か月の合計で判断してください。なお季節形状は全国平均を各県に当てはめた派生値で、日本海側の豪雪地は冬の落ち込みがこれより深くなります。
15kWと15kWhは何が違う?
kW(キロワット)は太陽光システムの大きさ=発電する能力、kWh(キロワットアワー)は実際に発電した電力量です。15kWのシステムが発電する量は全国平均で1日あたり約53.4kWh、1か月で約1,625kWh、1年で約19,500kWhが目安です。発電するのは日中だけで出力も時間帯で変わるため、1日の合計が「15kW×24時間」になることはありません。
太陽光15kWで電気代はどれくらい安くなる?
発電した分をすべて自家消費できた場合の上限で、年間およそ57.5〜76.6万円です(全国平均の年間約19,500kWh × 自家消費1kWhの価値29.5〜39.3円/kWh)。幅があるのは電力エリアで電気単価が違うためで、電気が高い北海道エリアと安い九州エリアでは同じ15kWでも年間で約19.1万円ちがいます。実際の自家消費率は30〜40%程度が一般的で、残りは売電(卒FIT後は8円前後)に回るため、この上限より小さくなります。
太陽光発電15kWは一般家庭には大きすぎる?
二人以上の世帯が1年に使う電気は家計調査ベースで約3,600〜6,600kWh(月およそ300〜550kWh)で、15kWの年間発電量は全国平均で約19,500kWhです。使用量の約3.0〜5.4倍にあたるため、余剰が構造的に出る規模です。見落とされがちなのは、自家消費に回せる量がその家の年間使用量を超えられないことです。年間4,200kWh(月350kWh)を使う家庭の場合、15kWの自家消費率はどんなに使っても最大で約22%が上限で、昼夜のずれを考えると実際はさらに低くなります。残りは売電に回るため、「電気代が年◯万円減る」という上限の数字がそのまま手取りになるわけではありません。
太陽光15kWに必要な屋根の面積は?パネルは何枚?
太陽光の容量は日射1kW/m²の標準試験条件で定義されるため、必要なパネル面積は「容量 ÷ 変換効率」で決まります。15kWなら変換効率20%で約75.0m²(約46.3畳)、効率18〜22%の幅で見ると約68.2〜83.3m²です。枚数は1枚300Wなら50枚、400Wなら38枚、450Wなら34枚が目安になります。これはパネルそのものの面積で、実際の屋根は架台の隙間・端部の離隔・天窓やアンテナの回避のぶんだけ広さが要ります。載るかどうかは屋根の形状・方位・勾配で決まるので、最終判断は施工店の現地調査でご確認ください。
15kWの年間発電量を約15,000kWhと書いているサイトもあります。どちらが正しい?
どちらも前提が違うだけで、誤りではありません。約15,000kWhは「1kWあたり年間1,000kWh」という全国一律に丸めた概算に15を掛けた値で、地域差・方位・機器を含みません。当サイトの約19,500kWhは、NEDO日射量データベースの47都道府県平均に損失係数0.94を掛けた期待値です。この係数は住宅用10軒の年間実績と突き合わせて較正しており、その10軒はいずれも1kWあたり1,000kWhを上回っていました(最も低い家でも約1,130kWh)。つまり1,000kWhは保守側の目安です。収支を厳しめに見たいときは約15,000kWh、実際に出る量を知りたいときは約19,500kWh、自宅の判断はお住まいの県の値、と使い分けてください。
太陽光発電は15kWだと住宅用と産業用のどちら?10kWを境に何が変わる?
10kW以上は事業用(産業用)の扱いになり、金額は電気代の削減だけでなく売電単価でも決まります。なお「10kW以上=全量売電」と説明する記事が多く残っていますが、これから新規に認定を取る場合は当てはまりません(2020年度以降、10kW以上50kW未満は余剰売電のみ)。実際にどんな規模で建っているかは、FIT事業計画認定情報の2026-06-30断面(全国の太陽光383,300件)を出力で数えると分かります。公表ファイルに1件ずつ載るのは20kW以上だけ(20kW未満は存在しないのではなく公表対象外)で、その中央値は49.5kW、150,115件(39.2%)が「49.5kWちょうど」でした。50kW以上100kW未満は0.4%しかありません。50kWを境に低圧から高圧の扱いになるためで、15kWから容量を伸ばすときの実際の壁はそこにあります。
太陽光発電15kWなら全量売電にできる?
これから新規にFIT(固定価格買取制度)の認定を取る場合はできません。2020年度の制度改正で10kW以上50kW未満は全量売電の対象から外れ、余剰売電のみになりました。あわせて「地域活用要件」=自家消費率30%以上と、停電時に使える自立運転機能を備えることが認定の条件です。全量売電のままなのは2019年度以前に認定を取った既存設備で、「10kW以上なら全量売電を選べる」と書かれた記事はその時期の説明が残っているものです。ここで効いてくるのが自家消費に回せる量の天井で、年間4,200kWh(月350kWh)を使う家庭に15kWを載せた場合、量の上での自家消費率は最大でも約22%です。太陽光は昼しか発電しないため実際はこれより低くなります。容量を大きくするほどこの天井は下がるので、30%という条件は「大きくすれば得」という方向とは逆に働きます。適用条件の最終確認は資源エネルギー庁の公表資料でお願いします。
15kWの発電量は地域でどれくらい違う?
1位の宮崎県(年間約21,105kWh)と47位の青森県(約16,980kWh)では年間で約4,125kWhの差があります。お住まいの県の目安は本ページの県別表から確認できます。
実際の発電量がこの目安より少ないときは?
方位・傾斜・影・パネルの汚れ・パワーコンディショナの不調などが原因になり得ます。当サイトの歩留り診断ツールで「期待値の何%出ているか」を数値で確認できます。
ここは設備の大きさ(kW)から発電量を調べるページです。「20kWhってどのくらい?」のように電気の量(kWh)を調べたい場合は、電力量から調べるをご覧ください。一般家庭の使用量・電気代・家電の使用時間に換算しています。
この15kWがつくる量に近いのは —— 1日 約53.4kWh なら 50kWhはどのくらい? / 100kWhはどのくらい?、年間 約19,500kWh なら 10,000kWhはどのくらい?。
電力量別のページ:1kWh・3kWh・5kWh・8kWh・10kWh・15kWh・20kWh・30kWh・50kWh・100kWh・300kWh・500kWh・1,000kWh・3,000kWh・5,000kWh・10,000kWh
NEDO日射量データベースに基づく平均日射量から当サイトが試算した一次データです。出典リンク付きでの引用・転載は自由です(例:「出典: 発電量ベンチ https://hatsudenbench.com/kw/15kw/」)。